ITエンジニアは職業人気ランキングで常に上位に上がっています。この背景にあるのはIT業界に「将来性が高く高収入」や「自由なワークスタイル」とのイメージを持つ若者が多いのではないでしょうか。
そこでこの記事ではIT業界に就職や転職を考えている人に向けてIT業界の概要、主要な職種毎の仕事内容や平均年収を解説します。
IT業界とは?
昨年、総務省は「情報通信白書」の中で情報通信産業となる「IT業界」の国内生産額を発表しました。
この金額は年間99.1兆円であり、全産業の9.8%を占めています。第2位の商業が9.2%ですので「IT業界」は日本経済の牽引役であることに間違いないでしょう。
IT業界とは、IT(情報技術)を駆使して様々な製品やサービスを生み出して提供する企業となります。
対象となる顧客は金融、食品、流通、輸送機器等の企業が中心になり、幅広い企業から信頼を受けています。
次にIT業界の分類について解説します。
IT業界の分類
前述した通り、IT業界は幅広い企業から仕事を受注しているため、業界内の企業も各々に得意分野を持っています。大別すると次の4つの業態から構成されます。
・WEBサービス
皆さんが普段使っているスマホやPCに対して有益な情報を提供するサービスを指します。この業態の代表的な企業はYahooや楽天、クックパッド等があります。
また、世界的に有名なGAFA(Google/Apple/Facebook/Amazon)もこの業態に含まれます。
・システムインテグレーター
システムインテグレーターとは主に企業や自治体からの要望に応じて独自な情報システムの開発を請け負います。別名でSIer(エスアイヤー)とも呼びます。
この業態の代表的な企業はNTTデーター、野村総合研究所(NRI)等があります。
・パッケージ/プラットホーム
パッケージ/プラットホームは、スマホやPC活用されるソフトウェアの開発と販売を行います。
企業の業務効率化やコスト削減を目的としたソフトウェアを開発して販売します。従来の販売手法は売り切りでしたが、最近はサブスクリプションと言われる使用期間に応じた課金に移行しています。
この業態の代表的な企業は日本オラクルやトレンドマイクロ等があります。
・ハードウェア
ハードウェアはスマホやPCの本体および周辺機器の開発、製造、販売等を行います。
最近はIoTを代表するスマート家電等も手掛けて売上を伸ばしている企業もあります。
この業態の代表的な企業はソニーや日立等があリます。
職種別の仕事内容
IT業界の業態を理解して頂いたところで次はIT業界の主な職種の仕事内容を3つに絞ってご紹介します。
・システムエンジニア
システムエンジニアは情報システムを構築するため、クライアントから要件定義という聞き取り調査を行います。その後、設計、開発、導入までの一連の上流工程を担当します。
・プログラマー
プログラマーはシステムエンジニア(SE)の下流工程を担う仕事でSEが作った開発仕様書を元にプログラミングを行います。
・WEBデザイナー
Webデザイナーは文字通り、Webサイトのデザインをする人のことを指します。
クライアントのイメージにあったデザインを形にします。
まとめ
この記事ではIT業界の概要、主要な職種毎の仕事内容や平均年収を解説しました。IT業界は慢性的な人材不足で未経験者にも広く門戸が開かれています。従いまして就職や転職を考えている人はぜひチャレンジしてみてください。